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『アテンザ』の名称が・・・

 

ATENZA終焉・・・

早ければ来年くらいかな!?と思っていたけど、予想外に早くその日はやってきた。マツダ・アテンザに久々のガソリンターボが復活・・・することはなく、「MAZDA6」へ車名変更をした上で、改めて2.5Lターボのグレードがスペシャル内装(Sパケ)&FF車限定で追加された。

 

 

2.5Lターボ搭載の深い意味

SUV用(CX-5/8)のガソリンターボをそのままのレギュラー仕様で載せちゃうのは何だかマツダらしくないのだけど、昨今の自動車ライターが輸入車アゲに用いる「ハイトルク=大正義」という、あまりにステレオタイプ過ぎて自動車文化を衰退させかねない愚論を黙らせるにはちょうどいいのかもしれない。アテンザのようなコミューター的なセダンならまだしも、より軽量でスポーティなタイプのセダンやスポーツカーにも「トルク論」を持ち出したら話がオカシクなる。そんなこと意にも介さずまくし立てる「AJAJ軍団」国沢、西川、清水(和)・・・。

 

 

X搭載は!?

「アテンザにもスカイアクティブXもあります!!」的なサプライズをちょっと期待していたのだけど、アテンザ向けの需要は来年以降に投入される予定のFRまで引っ張ろうという狙いなのかもしれない。良いものが出来たらすぐに投入するとか言ってたけどどうなったんだ!?

 

 

 

 

アテンザの意味

初代アテンザ(GG型)を街中で見かけると、ロードスターか!?って思わせる華奢なリアから古き良きマツダを感じる。ドイツ車だか韓国車だかと見分けがつきづらくなったMAZDA6とはもはや似ても似つかない。「アテンザ」という名前はやはりGG型のためにあるべきだ。だからアテンザからMAZDA6への名称変更には賛成。

 

 

不慮の成功からフラッグシップへ

アテンザという名称が与えられたGG系の発売時には、カペラ後継モデルであるからフラッグシップではなかった。つまりマツダはフラッグシップにふさわしい名前としてアテンザと名付けた訳でなく、ミレーニアというクラウンやセドリック/グロリアに伍する格調高きフラッグシップの下に位置する、BMWでいうところの3シリーズのような位置付けで名付けられたものだったはずだ。

 

 

シンデレラストーリー

GGアテンザは全てのブランドの中で21世紀最初の世界的大ヒットモデルとなった。倒産を覚悟して「最後に世界最高のクルマを作って散ろう・・・」と覚悟を決めていたマツダに史上最高益をもたらした。この大成功ゆえにアテンザをそのままフラッグシップの名称に使うことになったと思われる。

 

 

 

嵐に飲み込まれる

ミレーニア廃止後に改めてフラッグシップとして登場したGHアテンザはGGアテンザに引き続き欧州や中国などで販売は絶好評だったが・・・直後のリーマンショックとその後に押し寄せた過去最高レベルの円高で利益が吹っ飛び、ハイスペックゆえの赤字に耐えられず予定よりも半年早く2012年10月に現行のGJアテンザへと引き継がれた。

 

 

世界チャンピオンの実力

アテンザ3世代の18年間は、常にマツダの「意地」と「全力」によって世界の頂点を見据え続けた。GGアテンザほど世界中のCOTYを獲得したモデルはない(新型MAZDA3に塗り替えられるかもしれないが)。GHアテンザはあまりのハイスペックさと人気が評価され、トヨタのマジェスタとともに中国・第一汽車の「紅旗」ブランドのベースモデルに選ばれた。そしてGJアテンザは日本車として初めてWCOTYデザイン賞のファイナリスト(他の二台は英国の本格スポーツカー!!)に選ばれた上、その後の年次改良を経て日本市場のDEセグで最も静粛性の高いサルーンへと進化した。

 

 

 

 

アテンザの成功を糧にする

新型MAZDA3のセダンは、ちょうどGGアテンザと同じくらいのサイズだ。エンジンも2Lガソリンと1.8Lディーゼル、スカイアクティブXが導入されるが、スペック的にも重量的にもGGアテンザを踏襲している節がある。ここ数年のマツダが苦しんでいる欧州や中国で巻き返しを図るためにもわざとGGのボリュームに寄せたんじゃないかと思う。残念なのはフロントDWBでリアマルチリンクだったGGの鉄壁の足回りを再現できていないこと。性格の違いはハンドリングのクイックさにはっきりと現れている。

 

 

第四世代への回帰

後継のMAZDA6はFR化が予想されていて、マツダのプレミアム化を揶揄する声がカーメディアやヤフコメ辺りから漏れて来るけども、これは「背伸び」ではなく第四世代への「回帰」だ。メルセデスSクラスのように前後にマルチリンクを装備してFFながらもクラウンと肩を並べる存在だったミレーニアのようなEセグサルーンを復活させるというだけの話だ。

 

 

ATENZA3世代揃い踏み!?

ベストカーやホリデーオートの飛ばし記事に過ぎないけども、FR化される予定のMAZDA6には「Eセグサルーン」と「Dセグ4ドアクーぺ」の2タイプがCX-9/CX-8のような関係で同時開発されるらしい。これは一体何を意味しているのか!? 3世代のアテンザはGGが4695mm、GHが4735mm、GJが4860mmといった全長だったが、この3車種のサイズをほぼそのまま引き継ぐモデルが、新世代のマツダには同時にラインナップされるかもしれない。つまりGGがMAZDA3セダン、GHがMAZDA6クーぺ、GJがMAZDA6セダンにそれぞれ対応する。実際に中国ではしばらくの間あまりのアテンザ人気でGG、GH、GJを3世代同時に販売していたらしい(これは本当に羨ましい!!)。

 

 

最高の戦略だ!!

渡辺陽一郎がベストカーのウェブ記事で意味不明なことを書いているけども、マツダにとっては3世代のアテンザは特別であり、それぞれが無数の成功体験に彩られている。3つのサイズがそれぞれ今後のマツダを設計するにあたっての「メートル原器」となっているし、何より3世代のアテンザ(海外ではMAZDA6)が発掘した世界中のファン(日本、欧州、中国)の支持を取り付けるためにも、SUV販売拡大とともにセダンの「3サイズ共存」こそが第七世代のマツダの核となる戦略なのかもしれない。(ATENZAは不滅なのでこのブログも名称を変更しない・・・)