スカイアクティブX は単なる大風呂敷なのか!?

 

 

エンジン選びが悩ましい

パワーユニットが4種類も揃っていて、単なる無味乾燥なCセグでは終わらない!!という強い決意が伺える新型MAZDA3。先行販売は1.5Lガソリン(スポーツバックのみ)と1.8Lディーゼルの2つで、とりあえず初期需要をこの2エンジンを集中量産してやっつけた後で、2Lガソリン、スカイアクティブXを段階的に発売していく戦略らしい。

 

 

Cセグに輝きを!!

アメリカ、中国、欧州だけでなく、カナダ、オーストラリア、ロシアなどでも人気が高く、グローバルでの販売は40万台越えで、台数こそVWゴルフやカローラには及ばないものの、仕向け地の多さや市場浸透度を考慮すると「最強のオールラウンダーCセグ」と言える。搭載エンジンも多岐にわたり、昨年から量産は始まっており、日本発売前は2.5L&2.0Lハイブリッドの生産が北米向けにフル回転だったようだ。

 

 

お買い得グレードもわかりやすい!!

ラインナップを見ると、7月に発売開始というセダンの「2LガソリンLパケ265万円」辺りが、いかにもシビックの価格を意識していて、マツダが設定した一つの「落とし所」な感じはする。欲を言えば、Lパケのステージをさらに突き詰めてほしい。一番欲しいのはメルセデスAクラスなら当然に装備されている助手席パワーシート(アテンザを買えよ)。マツダが主張する「人生を彩るクルマ」としてもっと完成度を高めることができたのでは!?

 

 

セダンの立ち位置は絶妙だ・・・

保守的な印象すら与えるセダンのプロポーションは、5ナンバー枠にこだわってるわけではなく、なんとなくプレミオ、アリオンを選んでいる・・・とても上品な人々を引き寄せるんじゃないだろうか。セダンに関しては1.5Lモデルを省いたことで、250万円〜クラスの車格が与えられた。フォルクスワーゲンやルノーといった「欧州公社組」の日本価格とほぼ同じ価格設定。

 

 

先代のセダンはいいところがなかった

先代アクセラセダンには2Lガソリンが設定されなかったので、高速道路巡行に難がある1.5Lガソリンか、フィールに難がある1.5Lディーゼルか、あまりにキャラが不安定な2.2Lディーゼル・・・・もしくはHV。4つもユニットが設定されているのに、個人的には決定打がない状況だった。これが一気に2LガソリンとスカイアクティブXのどちらにすべきか悩む状況に変わった!!

 

 

70万円差が意味しているもの

2Lガソリンとスカイアクティブの価格差はおよそ70万円。わかりやすいメリットは、13km/Lくらいから20km/Lくらいまで改善する燃費。とりあえず10万キロしっかり走れば回収可能なくらいか。これはシビックとインサイトが70万円離れているのと同じ構造。HONDAとの決定的な違いがあるとすれば、スカイアクティブXに本当にディーゼルのような低速トルクと高回転ガソリンユニットのような高揚感が両立しているか!?ってことだろうか。

 

 

本当に「良いとこ取り」なのか!?

2Lガソリンと比べて1.5倍くらいの最大トルク、さらに着火工程が省略される(よくわからないが簡易着火システムらしい)ことによる高回転化の容易さで、2Lガソリンのピークである6000rpmを1〜2割は上回る数値を出すのであれば、迷わずスカイアクティブXを選びたい。あくまでターボユニット扱いなので6000rpmでも高回転の部類には入るし、6500rpmまで回そうものならホンダのtypeR用ユニットやポルシェのボクサーターボに匹敵する。

 

 

東京MSの前に買うべきか!?

7月発売の2Lガソリンのセダンで十分にカーライフは満喫できるだろうけど、10月発売のスカイアクティブXの全容を見てから決めるべきかなー。おそらくその頃には新たなマツダの構想が明らかになって、東京MSで何かが起こる!!とか予告されてるのだろーな。MAZDA3と同じように日本中のドライブルートを楽しめるサイズの新型FR4ドアクーぺだったり、スカイアクティブXをさらに高性能化した「MS・MAZDA3」かもしれない。・・・マツダの購入は結婚のタイミングくらい難しい。

 

 

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コメント: 5
  • #1

    通りすがり (木曜日, 06 6月 2019 12:52)

    「X」に関しては、自分も当初購入を考えていましたが、情報が少しづつ出て来るにしたがって、却って「これは一体何なんだ?」と疑問が増してくるばかりなので、無難に今乗っている1.5XDの改良版である1.8XDを選びました。
    いや、最初は「Skyactiv-X」って、次世代「Skyactiv-G」みたいな感じだったじゃないですか!
    でも蓋を開けたら、何かスーパーチャージャ付いてるし、マイルドHV付いてるし、エンジンがカプセルで覆われているし、何故かスポーツエンジンの2.2XDの場所にいるし…で、ぶっちゃけ怖くて買えませんわwww
    あと、以前CARDRIVEGOGOさんの記事で「MAZDAが上級車と下級車でシャシー&エンジンのすみ分けをする」「1.8XDは1.5XDのアップサイジング」という内容があったと思いますが、最近チラホラ出てきたMAZDA3試乗記の書き手の中にはそのレベルの情報すらないアホが多くて読んでいて疲れます。1.8XDと2.2XDの構造の違いすら理解せず、単に排気量が違うだけとか思っているらしく…
    何か、もうね、「お前のPCとスマホは何の為にあるんだ?」と小一時間説教したいくらいです。
    CARDRIVEGOGOさんやMAZDAの人見さんが「始皇帝」だったら、埋めてますよね、この手のヒト猿は。

  • #2

    CARDRIVEGOGO (金曜日, 07 6月 2019 22:32)

    コメントありがとうございます。

    MAZDA3がもう街中でチラホラ走っていて、セダンは真横からちょっと離れて見ると、先代アクセラというよりGHアテンザみたいな雰囲気ありますね。

    今ならMAZDA3を書いておけばとりあえずペーパービューが稼げるので、なんだかよくわかってない人々でも平気で書いてるようです。

    以前に沢村慎太朗という稀代のライターがマツダ&フォードのMRZエンジンについてデタラメなことを書いていたので、これの前身ブログだったかカーメディアをいじるブログだったかでえボロクソに書いたことありました。

    沢村クラスのプロ中のプロでもマツダに関してはあんまりよくわかってないみたいです。MZRが2Lクラスの直4ユニットとして英国製の複数のスポーツカーメーカーのモデルに積まれていることすらわかってない人もたくさんいるのが現状みたいです(ケータハム、ラディカルなど)。早く福野さんのMAZDA3レビューが読みたいですねー。

  • #3

    (土曜日, 08 6月 2019 14:49)

    ラディカル”など”などは知らないですが、ケータハムの場合だと、MZRが一番安かったから(調達しやすかったから)コレになったのです。どこかつてがあるようでしたらそこら辺調べてみると面白いですよ.

  • #4

    CARDRIVEGOGO (土曜日, 08 6月 2019 22:17)

    フォードがショートストロークの特性を生かして英国メーカーに特別に供給するとオファーしてるだけで、ジネッタやゼノスも含め以前にブログで書いた時にその辺の事情は調べました。ケータハムは最上級モデルに使ってます(ミッションもマツダ製)が、スズキ製660ccと勘違いしてないですか!?

  • #5

    通りすがり (土曜日, 08 6月 2019 22:29)

    自動車評論家の「海原雄山」みたいな存在ですからね、福野さんはwww
    新型Aクラスも「ゴミ」扱いしていましたね。
    沢村さんも恐らくレビュー書くと思いますが、いつもの「オフセット云々」から始まって、明らかに法定速度度外視でやっているであろう「高速旋回」性能チェックってパターンですかね。デミオ試乗記の「シャシーの瑕疵も150km以下(日本の高速・追い越し車線の平均速度)以下で走れば、大きな問題は無い」の件には突っ込みを入れたくなりました。