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FRサルーンの「世界標準」

 

スーパーカー&サルーン

日産が完全イメチェンのフーガを年内に発表するらしい。もうフルサイズセダンはサイズ的に妥協はできないので、デザインをかなり大きく変更し、スーパーカー的なデザインを取り入れて、セレブ層に受け入れられる作り込みをしているんですねー。メルセデスEクラスやBMW5シリーズのコンサバなデザインは、ドイツのカンパニーカー制度を踏まえたものなので、日本メーカーが真似をしたところで、アメリカ市場でイメージリーダーとしての活躍はもはや期待できなくなってるんだろーな。

 

 

ロマン主義

サルーンとスーパーカーのデザイン融合・・・それってパ・ナ・メ・ラじゃね!?アウディの基本設計を使って911のイメージを継承したデザインに変えただけのクルマなんですけど、アメリカではウケたよーだ。日産フーガとMAZDAのアテンザ後継もこの路線なんだろーな。「男の理想のマシン」というとんでもないアバウトな商品性に果敢にチャレンジするのか・・・あるいはセダンを売る方策がなくて自棄っぱちになって「ロマン」に走ったのか!?

 

 

ポルシェ、日産、MAZDAといえば・・

日産もMAZDAもセダン「じゃ無い」ところでそこそこに成功を収めているのだから、そんなにリスクを冒す必要はない気もするけど、経営陣に生え抜きが多い日本企業らしいのかもしれない。しかも日産もMAZDAも局面として「日本のやり方で!!」ってことに強いこだわりを見せる時期にさしかかっているようだ。憧れであり続けるポルシェのやり方を真似することこそが「強み」を最も発揮できる「日本のやり方」なんだろね・・・70年代の日本GPみたいのまたやります!?

 

 

記号的価値の追求

ボードリヤールが40年くらい前に「消費とは記号の交換」と言い切った。蛇足だけど、すでに40年前の段階で「使用価値という意味で物を消費しなくなった」ってことだ。にわかには信じがたいけどもその頃に日本人は「コシヒカリ」を当たり前に食べ始める。国際価格の14倍もする日本米の中でもさらに高級なお米を当たり前に選ぶようになった段階で、確かに「使用価値の消費」とは言えない。

 

 

否定できない

「食品ロスを減らそう」という考えは非常に立派だが、なぜそれだけの余剰品が流通するかと言えば、「記号化」された食品が生産者の狙い通りには売れなかったからに過ぎない。「記号化」ビジネスの負け組商品=「ロス」なのだから、本当に食品ロスを減らしたいのであれば、すべての食料品に「商品名」をつけることを禁止したらいいのでは!?米がすべて「政府米」で売られた時期には「ロス」なんて今よりずっと少なかったのだからさ・・・。

 

 

FRセダンはなぜダメになったか!?

2000年代に入り、中国のWTO加盟前夜あたりから、乗用車の高性能化競争が止まった。どのメーカーも「本気」を出さなくなった。カリスマ創業者が亡くなってから10年が経過し、世界を絶えず引っ張り続けたHONDAがまず歩みを止めた。時を同じくしてメルセデス、BMW、日産、トヨタもスローダウンした。FRのセダンを作り続ける4社がやる気を無くした2000年以降、FRセダンの評判は下がり続けている。「記号化」という意味では、リーマンショック前夜に日本やアメリカで史上最高の販売実績を出したBMWなど結果は出したけども、あくまで「ど素人」相手に中身がないモデルをブランド力と残クレで売り飛ばしたに過ぎない。

 

 

ネットが全てを変えてしまった

時代は完全に変わってしまった。ネット時代に突入すると、ユーロNCAPやIIHS、北米NCAPの情報が誰でも手に入れられるようになる。これまでの愚かなカーメディアの虚構が白日に晒される。「安全なドイツ車」とか言ってたヤツは出てこい!!多くの人が信頼して読むメディアに衝突安全性に関してメチャクチャな情報を載せるのは「違法」ではないが十分に糾弾される理由になる。DNAが運営していた医療情報を提供するウェブサービス「WELQ」も「違法」ではないけど批判により閉鎖に追い込まれたけどなー。最近でもニューモデルマガジンXが「N-BOXよりも中古のゴルフの方が安全なのでお勧めできる」と実態の伴わない記事を書いていたっけ。JNCAPの評価はN-BPX>ゴルフ7だ。

 

 

高級車のメッキが剥がれてしまった!!

何より衝撃的なのが、高級車として信じられてきたメルセデス、BMW、トヨタ、レクサスのFR車が、それよりもリーズナブルに手に入る横置きエンジンのFFモデルに安全性の評価で完敗していることだ。スズキ(キザシは2013年の北米で最も安全なモデル)、ボルボ、ホンダ、MAZDAのFF横置き組は、各地域のNCAPで上位を総なめにしている。誰でも取得可能になったことで公然の事実は、FRセダンの価値を一気に押し下げる結果になった。今ではレクサスの販売の主体である北米では、GS(縦置き)とほぼ同価格で売られるES(縦置き)がセダン販売のほとんどを占めている。この市場の変化によりGSは廃止になるようだ。

 

 

スカイラインの誇り

FRサルーンで唯一FFサルーンに対抗できる安全性を備えていたインフィニティQ50(スカイライン)は素晴らしいのだけど、FRサルーン全体が完全に信頼と勢いを失ってしまった。次期スカイラインは電動&FF化されるという噂も広がっている。縦置きの3Lターボユニットを作ったばかりなので、まだまだ日産はFR車でのビジネスを考えているだろうけども、北米ではすでにメルセデスもBMWもガタガタで、レクサスの販売の主体は完全にFFモデルが担っている。中国ではメルセデスとBMWがFFモデル中心にシェアを伸ばすという方針をとっていて、さらに悲惨な状況だ。

 

 

日産と新興勢力

孤軍奮闘の日産(インフィニティ」がFRを諦めるのが先か、その前にジャガー、アルファロメオ、MAZDAが新型モデルを投入して新しいFRムーブメントを作れるのか!?ジャガーはガソリンの6気筒&8気筒の自社開発を放棄して新たにBMWからの調達を予定している。昔のジャガーらしくていいんじゃないの。アルファロメオはフェラーリからの流用!?ってくらいに酷似したエンジン技術が投入されている。それくらいしないと市場を切り開けないのは確かだな・・・。

 

 

FR=X-6

さてMAZDAはロードスター以外では久々のFRになるようですが、アテンザ、CX-5のFR化という決断はおそらく「スカイアクティブXの6気筒」とセットの企画なのだと思われる。Xのポテンシャルには疑いの余地はない。それならば「記号的価値」によってより大きな消費を呼び込める(弾力性が高い)領域での勝負に持ち込むべきだ。従来のMAZDAの枠組みでは完全に宝の持ち腐れ。つまりFRなんだろーな。

 

 

MAZDAの「最期の戦い」(3度目)

決めた以上は縦置き用の最高のミッションを作って(もしかしたらアイシンAW製かも)、世界中で「悪評」しかないFR車の基幹技術を様々高めてやるだけやるしかないよなー・・・失敗したらトヨタかフィアット=クライスラーか知らんけど、MAZDAの技術が欲しいってグループはいくらでもあるだろーし、その部門だけ売却しちゃえばいいじゃん。・・・次期フーガと次期アテンザの揃い踏みに日本市場が熱狂する日が来るんじゃないか!?って気がする。その時がきたら、邪魔でしかない既存カーメディアにはすべて廃刊になってもらいたいものだ。MAZDAの玉砕を絶対に笑わせない・・・。

 

 

「アテンザとスカイラインが似てるって!?」

 

 

 

 

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