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2019日本でディーゼル戦争が始まる!?

 

MAZDAの前途は険しい!?

日本の「カーアンドドライバー」誌は数ある自動車雑誌の中でも各国主要市場の統計について毎月決まってレビューしてくれる「国際派」であるため、海外市場が主戦場のMAZDAの動向を知るために毎月欠かさずに購読している。昨年末から北米市場で異常と言える統計結果を叩き出している北米市場のテスラ。とうとうメルセデス、BMW、MAZDA、LEXUSのプレミアム4を完全に追い抜きそれぞれに10000台あまりの差をつけた。これまで世界一の市場でプレミアムの雄を争っていた4ブランドが完全に「負け犬」になった瞬間だったようだ・・・。

 

 

牧野茂雄さんが吠えた!!

「カーアンドドライバー」を購読する理由の一つが牧野茂雄さんだ。このライターが好きな人ならば、私が書いている諸々のクソブログの意図はかなりよく伝わるんじゃないかと思う。「無知蒙昧」という言葉しか出てこないカーメディアの中では珍しいくらいに知性が輝く、福野礼一郎、沢村慎太朗と並ぶ「尊敬すべきライター」だ。その牧野さんがいよいよ「テスラ」に噛み付いた!!これはすげー内容だ!!詳しくは実際に手にとって読んで頂きたいが、電動化が著しく加速した中国市場でのEV/PHEVの販売の半分以上は公用車というカラクリ!!そして調査機関1社のみが独占して発表しているアメリカの販売統計などはその気になればいくらでも偽装ができる!!とのこと・・・え!?マジですか!?これはテスラの台数は「信用できない」ということを匂わせているのか!? MAZDAを超えて行ったのは嘘なのか!?

 

 

何が正しいかは!?わからない・・・

「テスラ&電動化」のトレンドとは真逆に位置しているのが「マツダ&ディーゼル」ってことになるんだろうけど、MAZDAは自らの市場分析に基づいて中長期的なビジョンのもとパワーユニットの開発計画を立てているのだろうけど、風見どりに過ぎないけど日本のカーメディアの論調は相変わらず「MAZDAは電動化劣等生」のレッテルが貼られている。・・・が牧野茂雄氏は今回のコラムでそんなメディアの認識を根底からひっくり返すデータを次々と出してくれた。(詳細は割愛します)

 

 

MAZDAの戦略を見透かす慧眼

牧野さんのレビューに呼応するかのように、欧州メディアからも「ディーゼルの排ガスは規制の遵守によりガソリンよりもCO2もNOxも少なくなっている!!」との新しいトレンドを伝える記事が出てきた。ご存知のようにMAZDAは尿素SCRを搭載することなく現行のユーロ6をクリアしているが、次世代のユーロ7ではどうなるか不透明なんだそーだ。日本、アメリカ、EUの3地域の規制を全てクリアするにはメルセデスのような処理機構を導入する必要があるらしい。

 

 

プレミアム化は避けられない・・・

つまりMAZDAがDE技術を使い続けるためにはメルセデスのミドルレンジ以上の価格帯(Eクラス以上)まで車両価格を上げる必要がある。アテンザはEクラス(714万円〜)に、CX-5/CX-8はGLC(621万円〜)くらいにする必要があるようだ。メルセデスより100万円安いくらいが相場だろうか。それでもより一層の商品力のアップを果たすならば、処理機構を積んだついでに直6化するのが合理的なのだろう。あとは前田育男さん率いるデザイン軍団が目一杯頑張り、細々ながらもFRシャシーを作り続けてきた車体と操安が雌伏の時は終わった!!とばかりに爆発すれば・・・ほとんど無理ゲーと思われる道筋が開けるかもしれない。

 

 

すでに欧州メーカーは・・・

・・・気がつけばアルファロメオも日本市場にDEを投入している。GM連合時代に作られ、オペルやサーブに搭載されていた旧世代ユニットのアップデート版だけど、2.2.LターボでMAZDAユニットを大きく上回る出力&トルクで、しかも静粛性も非常に高くなっているんだってさ。DEの静粛性にコストをかける!!はMAZDAが欧州ブランドを出し抜く1つのポイントだったわけですが、高級車へのDE搭載で先行する欧州ブランドがものすごい勢いで追い上げてきたようだ。

 

 

2012年のディーゼル元年を振り返る

思い起こせば2012年の日本における「MAZDAディーゼル元年」をお膳立てしたのは完全にBMWだった。当時輸入車では2位の販売台数を誇っていた3シリーズのフルモデルチェンジに合わせて日本市場にも320dが登場した。そこに完璧なタイミングで突撃したのがCX-5でした。MZR時代からディーゼル技術に関してはメルセデスやBMWを上回っていたMAZDAが日本にも投入したわけですが、完全にBMWを呼び水にした戦略は見事だったなー。BMWサマサマデス。

 

 

 あまりに敗者のリスクはデカい・・・

MAZDAのDEに対して、アイドリングストップからの復帰時の音などで明らかに低品質を晒していたBMW320dの販売は序盤こそ好調なもののMAZDAディーゼルが脚光を浴びるとともに伸び悩み、挙句の果てにF30系はとうとうCクラスの前に完敗する。さらに新鋭のCLAにも負けそうになるなど踏んだり蹴ったりの展開に。もしMAZDAとBMWのDEが全く逆の完成度だったならば、今頃はMAZDAは倒産していた可能性が高い・・・「ディーゼル戦争」の敗者にはあまりに不憫な結果が待っている。

 

 

BMWの反攻が始まる!?

BMW3シリーズがフルモデルチェンジをして日本に導入されたが、今のところ320dはラインナップされていない。2Lガソリンユニットは先代のものを引き継いだだけなので先に発売されたらしい。英国オートエクスプレスによると、ツインターボ化された新型ディーゼルユニットが新しい3シリーズの最大の注目ポイントになるらしい。大恥をかかされたMAZDAを今度こそ締め上げるために、MAZDAには簡単に真似できない過給機追加の物量作戦らしい。

 

 

打倒MAZDAが合言葉!?

MAZDAもFR用縦置きにトリプルチャージャー(G、D、Xなのか不明)を開発したようだが、如何せんまだクルマが出てきていない。2019年東京MS発表&2020年世界一斉発売が予測されているアテンザ後継モデルが、そんな理想的なスケジュールで出てくると決まったわけではない。SUVが先になってしまう可能性も高い。とりあえず2019年は現行ディーゼルで戦うしかない。ディフェンディング・チャンピオンだけど、その首を狙って世界中の猛者が集まってきている。

 

 日本メーカーも新たに参戦!?

アルファロメオ、BMW以外にも、メルセデス、VW、プジョー/シトロエン、ボルボの既発組に加えてアウディもQ5・TDIを日本で発売した。直4ディーゼルでファーストエディションが746万円なので、プロパーグレードは690万円くらいだろうか。アルファロメオ・ステルヴィオやボルボXC60などとほぼ同じ価格設定になりそうだ。まあこれだけだったらMAZDAもそれほど脅威ではなかったかもしれない。・・・が2019年に三菱エクリプスクロスにディーゼルが導入されるようだ。

 

 

再び危急存亡の秋・・・

MAZDAがこれらの挑戦者をことごとく蹴散らし、2019年も絶対的なポジションに立ち続けることができるのだろうか!?おそらく勝者は1ブランドだけで、あとは無残に敗れ去るとんでもなくクレイジーなサバイバルゲームにマツダだけが運命をかける。まあ背水の陣だから勝てるってのもあるだろうが・・・。

 

 ↓2012年のディーゼル戦争の総括です

「BMWのディーゼルは猛プッシュも虚しく『妥当に』終了・・・」

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    通りすがり (日曜日, 10 3月 2019 16:45)

    MAZDAのディーゼル(Skyactiv-D)に関しては、国内のカーメディアで「ディーゼル・ゲート事件」以前に公正な評価記事を書いていたのは沢村慎太郎さん一人だけですね。
    一番酷いのは例の「雉沢」氏で、「MAZDAのディーゼルは欧州ディーゼルに比べて一周遅れ」「MAZDAのディーゼルに比べてBMWのそれは静寂性が高い」とか恥知らずなヨタ記事を量産的に書きまくっていました。現在、「ベストカー」の御用評論家となっている元GTR開発者の水野氏なども「MAZDAのディーゼルは燃焼形態に小細工してパフォーマンスを犠牲にしただけのもの」とか、アクセラに搭載された15XDを評して「天下一品」とか訳の分からない論評をしていますね。(15XDに関しては、2.2XDと15XD両者を乗り継いでいた経験から明らかにパフォーマンスは2.2XDに比べて落ちていて、両者に関してマトモな比較評論をできているのは沢村氏だけ)。
    ところで、国内カーメディアのアホなディーゼル評論は置いておいて、最近沢村氏の「午前零時の自動車評論・6巻」を読んでいて、非常に気になった部分がありました。
    VWのゴルフⅦに関する論評記事「力技」の中で、ゴルフⅣについて酷評されていて、そのゴルフⅣに関する評価内容が、現在メディアで絶賛されている新型MAZDA3に関する評価内容と酷似している部分があるのですが、その点に関してCARDRIVEGOGOさんの意見をお聞かせいただければ幸いです。

  • #2

    CARDRIVEGOGO (月曜日, 11 3月 2019 12:29)

    コメントありがとうございます。

    「低次元エンターテイメント」のくだりですかね。沢村さんってのは良くも悪くも紋切り派なので、ニュアンスがやや難しいです。MAZDAも一歩間違えれば「低次元」にカテゴライズされちゃうかもしれないです。ゴルフⅣシャシーは初代アウディTTに使われて安定性に起因するリコール騒ぎを起こしてますから、これは言い訳できない。同じくトーションビームのままスポーツカー化したプジョーRCZは他の部位には不具合が多いみたいですけど、足回りが破綻することはなかったので、新型MAZDA3=ゴルフⅣと結論づけることはまだ時期尚早だと思います。

    そもそもゴルフⅣを襲った初代フォーカスが、1998年当時はフォードの上級モデルにも使われていないマルチリンクを導入したことは奇妙で、グループ内でマルチリンクを使い倒していたのはMAZDAだけであり、欧州Cセグ戦争の裏にはHONDAに強烈にインスパイアされていたMAZDAの暗躍があったと思われます。

    新型MAZDA3=ゴルフⅣの可能性は否定しませんけど、これまで実直に走るクルマを作り続けてきたMAZDAが、サスペンション技術に関してVWのような愚かな失態をするとは考えにくいかなーと思います。