· 

MAZDA と 九州レクサス

 

 

自動車産業の最重要地点

福岡県にあるトヨタ自動車九州の宮田工場はレクサス専用の生産工場として知られる。担当しているモデルはいずれも横置きエンジンのモデルで、構造的に現在のマツダ車に近いES、NX、RX、CTなどが生産されている。隣の山口県にはMAZDA防府工場があり、ES=アテンザ、NX=CX-5、RX=CX-8、CT=アクセラといった対応関係を考えると、両社に共通のサプライヤーもこの界隈にはたくさんありそうだ。

 

 

関門海峡バトル

シリコンバレーじゃないけども、「関門海峡」を挟んだこの地域も世界に名だたる産業集積地と言っていいかもしれない。ちなみに近隣の福岡県苅田町には日産自動車九州もあり、ここではティアナとエクストレイルの生産を担当しているので、やはりフロント横置きの中型モデルの生産においては世界一と言っていいのではないだろうか!?今後はグローバルでのアライアンスが活発になればこの地域でルノー、メルセデス、BMWのFF中型モデルも生産されるようになるかもしれない。

 

 

コンセプトはモロ被り

2018年は宮田工場生産のレクサスFFモデルが新たに2つ日本で発売を開始した。北米で主力サルーンとなっているESは、日本市場でも新たなレクサスのイメージリーダーとなるべく投入され、フラッグシップのLSと同等の広さのキャビンを持ち、ヒエラルキー的はLSの市場を補完するサルーンであると同時に、横置きFFのアドバンテージである「静粛性」「直進安定性」「制動性」を生かして、現行アテンザの意図する領域をあっさりと制圧しそうな勢いを感じる。

 

 

MAZDAの得意技に競りかけてくる!!

パワートレーンこそカムリと同じだけども、このクラスのFF車として正常進化を遂げたGJアテンザは、乗り味にに直結するミッションとサスペンションをモデルサイクルを費やして熟成させて来たが、それを一気に技術的な蓄積で追い越していく。発進ギア付きの横置き8速EVTは、もちろんマツダとも提携しているアイシンAW製。『AWFHT15』型のEVTは、MAZDAによるアクセラHV開発時のフィードバックで爆発的に進化したとされるTHSⅡの基幹技術。ESにはカムリタイプの『HF-10』が使われる。

 

 

レクサスは結局KYBを選んだ

サスペンションもトヨタががむしゃらに推していたザックス(独ZF系列)はFスポのみになるようで、通常モデルには新開発となる「スイングバブルショックアブソーバー」が採用されていて、こちらもMAZDA車の進化に大きな貢献を果たしているKYB製(そーです耐震偽装のKYBです!!)。KYBはここのところ新時代を予感させる高性能なダンパーを各メーカーと協業で仕上げていて、最新のルノー・メガーヌRSでも別の特殊機構が付加された特製ショックアブソーバーが注目された。プロレス芸人のザックス国沢は口癖のようにKYB批判を繰り返していたけど、やっぱりあのオッサンは何もわかってなかったようだ・・・。

 

 

次世代MAZDAはKYB次第!?

これは予想に過ぎないのですが、これから出てくる新型マツダ車の生命線はKYBじゃないかと思います。2000年代初頭にはどこよりも重厚なサスを使うことにこだわっていたMAZDAですけども、新型アクセラではトーションビームの採用を決断。VWゴルフやホンダオデッセイのようにトーションビームにザックスダンパー(コリア・ザックス!?)を組み合わせる可能性もありそうだけど、なんとなくKYBの新開発ダンパーによってトーションビーム新時代を築きそうな予感がする。

 

 

世界の「マネタ」のDNA

新型レクサスESが必ずしもMAZDAのフィードバックに丸乗っかりして作られているとは限らないですが、素人マツダファンの単なる懸念ではなく、現実にトヨタはプリウスの発売を1年遅らせてアクセラHVのブレーキングフィールを完コピした過去がある(つまり前科がある)。MAZDAとしては過去の経験から忸怩たる思いもあって、もう二度と『THS』なんか使うか!!ってとこでしょうけど、トヨタの産業スパイぶりは有名だからなー。MAZDAがミッションもアイシンAWからの部品購入にとどめ、組み立ては内製で行う方針なのは、どーしても譲れないところなんだと思います。

 

 

新世代レクサスはエンジン!?

もう一台のレクサスUXも以前の記事で、フィールを追求する直4自然吸気が熱効率40%超えを達成しているようで、設計が複雑でリコールが怖いMAZDAのSPCCIにはそれほどアドバンテージが与えられない可能性も。とにかく174ps/6600rpmというスペックだけでも、マツダ開発陣には大きな衝撃だろう。超ロングストロークながらスカイアクティブGを超える高回転タイプ。マツダでは導入が難しそうなPFI&DI(ポート噴射、直噴の併用)を採用。同じ噴射機構を持つトヨタの2Lターボ(AR系)は、間違いなくドイツ3社の同クラスユニットよりも断然に良くできている。

 

 

ハイブリッドの完成度は追随を許さない

UXの上級グレードはトヨタの新しい2L&モーター。システム出力は不明だけど、1.8Lのプリウス用ユニットと比べるとエンジンで50ps、モーターで30psほどパワーアップしている。横置きユニットとしては、トヨタの2.5L&モーターのシステムと並んで世界最良。MAZDAとしてはこのユニットに正面から勝負を挑むのは無謀なので、今後はディーゼルハイブリッドやロータリー式シリーズハイブリッドで勝機を伺っているのだろう。

 

 

トヨタがMAZDAを絞めあげる!!

MAZDAの脅威になるのが390万円の戦略価格でアピールする基本グレード。しかも2L自然吸気のフィール重視であろうユニットに、あからさまに新規開発をアピールするかのような10CVTを組み合わせるとは・・・。自然吸気エンジンだけでなくミッションでもMAZDAを超えていきますよ!!というかなり挑発的な宣戦布告以外の何者でもないなー・・・。

 

 

トヨタを倒さなければ先はない!?

しかしここはシリコンバレーならぬ、周防灘をめぐる『カー・コースト』(九州のことをカーアイランドと言うらしい)。絶対にライバルには負けない技術自慢の最強クラスの自動車メーカー生産工場が集う場所。MAZDAも覇権をかけて、存分に新型モデルを作っていることだろう・・・発表時にどんな「こだわり」を世間に披露してやろう!?とニヤニヤしながら。とりあえず上質&高性能な横置きFFでは経験値はMAZDAの方が上だろうから、格の違いを見せつけなければならないが・・・。

 

 

「間違いだらけのクルマ選びで炸裂する島下氏のブラックジョーク」

 

 

 ↓女性のチーフエンジニア? なるほど・・・

 

 

最新投稿まとめブログ