マツダエンジン 

 

エンジンがダメなクルマばかりの市場

日本市場にはエンジンが理由で敬遠されるクルマが結構たくさんある。スカイライン、シビック、アコード、エクリプスクロスといった日本車を代表するモデルもことごとく該当する。PSAの中型モデル。ボルボ、アウディ、BMW、メルセデスの直4ターボ全て。結局のところイタリアブランドが独特でいい、ジュリアヴェローチェやアバルト595に乗ってしまうと、日本車やドイツ車ってつまんねーよな・・・と気づく。ゴルフGTIやポロGTIはいい感じだけど。

 

 

マツダの居場所

そんな中でイタリアに一番近いところにいるマツダはエンジンで売っている。CX-3にガソリン2Lのユニットが最強。ディーゼルは敬遠する人がいるし、2.5Lガソリンターボはかなりストイックな低速トルク型であまり積極的に買いたくもない。CX-3の2Lガソリンと、北米で販売しているMAZDA3の2.5L自然吸気。この2台が世界のカーメディアからしばしば賞賛されてきた。

 

 

完璧主義ブランド

クルマを選ぶ視点って色々あるけど、シャシー設計、サスペンション、電制ステアリングの完成度、アクセル&ブレーキフィール、シート、ミッション、エンジン。この主要7項目でことごとく世界のトップレベルの仕上がりを見せているのがMAZDAの強みだ。同クラスの他社モデルと比べてもまず負けない。

 

 

世界一になったけど・・・

アクセラ、アテンザの初代が相次いで登場した2002年頃からMAZDAは贔屓目なしで世界のトップだったと思う。MAZDAもそのつもりで両車を作ったと宣言している。初代アクセラはゴルフより、初代アテンザはBMW3シリーズより、すでに高い評価を得ていた(そもそも5代目以降のゴルフはファミリアの設計をパクってますから・・・)。今も世界一であり続けている。納得してもらえないかもしれないけどさ、別のブログで主な中型車ブランドを米国カーアンドドライバー誌と英国トップギア誌の得点を集計してまとめたところ、マツダが2位以下を完全に突き放してトップだった!!

 

 

どー考えても負けない

不遜に聞こえるかもしれないけど、もう何をやってもMAZDAは負けないと思う。このブログを書くきっかけも、先代アテンザの後期型を買ったことによる。4輪DWB&マルチで、トルコンATで、ショートストロークエンジンで、横置きでスペース抜群、日本・北米・欧州全てのNCAPでトップスコア。しかも電制ステアの仕上がりも素晴らしい。なんでこんなスゲークルマを日本のカーメディアは無視してんだ!?ドイツでも中国でもイギリスでも大人気なのに・・・。

 

 

世界が欲しがるエンジン

プレマシーもスゲーいいクルマだった。直4ショートストロークのMZRをスライドドアのクルマにそのまま積んでしまう!!この貴重なショートストロークユニットはフォードによって英国の多くの中小スポーツカーブランドに供給されている。本場のスポーツカーのコーチビルダーから引っ張りだこになる希少な直4ショートストローク。しかもメルセデスの1.6Lのようなモジュラーのゴミではない。

 

 

日本で正しく理解されないMAZDA

このブログや前身ブログに「MAZDAなんて・・・」とクソみたいなコメントをくれる人はMAZDAの奥深さが全くわかっていないのだろう。少なくともこれまでは何も知らない人ばかりだった(日本のカーメディアと同次元)。設計の一つ一つを見ても歴代アテンザ、歴代アクセラってのは同クラス他社モデルに負ける部分ってほとんどなかった。そりゃそーだよ、ミッション一つとっても他社はCVTとかDCTとか使ってたわけだし。慌てて欧州メーカーがアイシンAWからトルコンATを調達してMAZDAの水準に追いつこうとしているのが現状・・・。

 

 

異常な開発能力

2000年代にMAZDAが作ったシャシーはそのままフォードグループの『公式シャシー』になった。エンジンもそのまま『公式エンジン』に。フォードが業績不振でグループ解体がなければ今頃はMAZDAがASTON-MARTINを手掛けていたかもしれない。ドイツにポルシェがあるように、日本にマツダがある。ただそれだけのことなんだけども・・・。

 

 

スペックを下げてもMAZDAは負けないだろう

今のMAZDAは2000年代のアテンザ、アクセラ黎明期に比べれば、幾分はマイルドなクルマ作りをしている。むやみやたらと設計上の優位性を見せつけることは少なくなった。ショートストロークなんて道楽エンジンはすでに作っていない。サスペンション形式もトーンダウンした。新型MAZDA3ではさらにグレードが下がるけども、とりあえず同クラス(C/Dセグメント)で遅れをとるようなことはないと思う。

 

 

Cセグで強いメーカーとは!?

トーションビームのプジョー308がAクラスや1シリーズに全く負けていない。むしろしなやかな姿勢制御という意味では凌駕してしまっている。Cセグくらいのやる気のないプレミアムカーなら、どんなサスペンション使ってでも勝てる!!ってのがプジョーやマツダの本音だろう。Aクラスや1シリーズの致命的な欠点は、いいクルマだと感じさせようという配慮が全くもって抜け落ちていること。「これは本物のメルセデス/BMWではありません!!早く上のグレードに乗り換えましょう!!」と言われている気分・・・。あのハンドリングとペダルのオフセット感とフィールの悪さは理解できない。

 

 

新しいMAZDAの姿は!?

プジョーに適当なエンジンが与えられていないのは不憫。新型MAZDA3のコンセプトを推測するに、プジョーのしなやかな走りに、イタリアブランドの「情熱」を追加した・・・ハンドリングと魅力的なエンジンパワーの融合こそがMAZDAの目指す新しいスタンダードなのだと思う。ぜひ日本市場にもその『境地』を最も明確に示す2.5L自然吸気ガソリンのMAZDA3を入れて欲しいものだ・・・。

 

「中型車13ブランドをランク付け・・・トップはもちろん」

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    ホロコ (火曜日, 11 12月 2018 17:06)

    ちょっとぶしつけで申し訳ないですが、今の愛車はなんですか?
    出来たら最初からの愛車遍歴を教えてくださいませんか。
    あなた様のクルマ感を形成してきた道程について、とても興味深く感じます。

    ちなみに私はマツダ7台を所有したマツダ好きです。

  • #2

    CARDRIVEGOGO (火曜日, 11 12月 2018 23:07)

    すいません偉そーなこと書いてますけど若輩もので、
    学生時代にカローラランクス(2002年式/現在も実家保有)
    30歳になって2012年式GH
    くらいです。クルマとは縁の薄い世代なもので・・・。

  • #3

    ホロコ (木曜日, 13 12月 2018 15:55)

    あ、ありがとうございます、わざわざ教えていただいて。

    お若いというのにスゴイ博識ですね。
    ちょっと独断が多いとも思いますが切り口が非常に鋭利なので、読んでいて爽快感を覚えます。

    逆に言うと違和感を覚える人も多いとは思いますが、人それぞれ、思ったことをバーンと言い切ることは正しい行いです。

    これからもガンガン言ってください、応援してます!