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横置きマイルドハイブリッドがマツダシャシー車で発表

 

 今どきの輸入車

  以前にホンダの元社員でオデッセイの開発者だった人が、BMW2シリーズにはオデッセイの血が流れている!!みたいなことを書いていた。MINIやBMW(FF車)のシャシーをHONDA設計と言い切るにはちょっと無理があるかもしれない。けどMAZDA設計、MITSUBISHI設計のシャシーは今も海外ブランドで広く使われている。マニア心をちょっとくすぐる「ハズし」のモデルにMAZDAあるいはMITSUBISHI設計は多い。

 

 

良いシャシーは長く使われる!?

MAZDA設計はだいぶ少なくなってきたけども、フォード(フュージョン/モンデオ、フォーカス、フィエスタ)、ジャガー・ランドローバー(ディスコスポーツ、イヴォーク、Eペース)、ボルボ(V40、S60、V60)といったところ。MITSUBISHI設計は、メルセデス(Aクラス、CLA、GLA)、アルファロメオ(ジュリエッタ)、ジープ(チェロキー)などなど。

 

 

旧型アクセラシャシーの転生

MAZDAがZOOM-ZOOMを始めた2003年頃に登場したBKプラットフォームは、フォードグループの中核シャシーに採用され、欧州フォード、ボルボが『C1』と改良してD/Eセグにも使える「EUCD」の2つのプラットとして活用。フォード帝国の崩壊によりインドのタタ傘下になったジャガー=ランドローバー再建の切り札にも『C1』が使われる。

 

 

『素性=MAZDA』の破壊力

2011年に発売され世界的な大ヒットとなったイヴォークは、C1シャシーにMZRターボを組み合わせた「フルマツダ」仕様で登場。さすがにショートストロークターボで1800kg級は荷が重かったようでジャガーのインジウムユニットに変わっていますが、シャシーは「C1」ベースのまま。

 

 

イヴォークがフルモデルチェンジ

いよいよ2代目となったイヴォークは新たなパワーユニットとしてマイルドハイブリッドを採用したとのこと。メルセデスとアウディの縦置きエンジンでは48Vマイルドハイブリッドがすでに登場していますが、いよいよ横置きエンジンのシャシーも48Vが使われます。マツダも2019年からマイルドハイブリッド(48Vかどうかは非公表)を発売することを発表済み。ランドローバー向けと同じサプライヤーがマツダにも納入するんだろーな。某日本サプライヤー・・・。

 

MAZDAシャシーの実力

旧マツダの『フォードC1』と現行マツダの『スカイアクティブ』はどっちが上なのか!?MAZDAのGG系を転用したフォード『CD3』が再登板したCX-8に違いを見せつけられてしまった『スカイアクティブ』のCX-5だが、同じCセグプラットフォーム同士での評価は決して悪くはない。それ以上にイヴォークとCX-5の比較はちょっと難しい。イヴォークはAWDがデフォであるだけでなく、Cセグベースの車格から考えてもヘビー級の仕上げ。2010年頃だとあまり軽量化のメンタティがメーカー側に乏しい時代だったという背景も影響している。

 

 

2台のSUVの成功譚

初代CX-5(2012)とイヴォーク(2011)の登場年代はあまり変わらないのだけど、極めて近い関係の設計からスタートしつつも向いてる方向は真逆。そしてどちらもSUVの世界的な評価を決定づける歴史的モデルになった!!もちろんこの2台だけでなく、初代ハリアー、初代X5、初代カイエンといったレジェンドなモデルはありますけど・・・。

 

 

地域経済の救世主

イヴォークとCX-5が人々の共感を得たのは、どちらも危機的状況にあったイギリスと日本の中国地方の自動車産業を好転させる起爆剤になったってのもあるだろう。もしイヴォークのヒットがなければ、イギリスのEU離脱という楽観論が本当に実現することもなかったかもしれない。そしてCX-5のヒットがなかったMAZDAの現在なんて全く想像がつかない・・・。

 

 

本当にいいクルマの条件

・・・で身も蓋もないことを言ってしまえば、本当にいいクルマとはあらゆる創造性(クリエイティビティ)と、開発者の愛情が他車を大きく凌ぐで注入されているもので、その条件を満たすクルマはなんらかの結果を出すのだと思う。「〇〇なクルマが流行っています」とカーメディアが事象をコードして業界を論じることにほとんど意味なんてない。失礼を承知で言わせてもらえば、国沢光宏、清水和夫、岡崎宏司といった著名なライターにはクルマの設計なんてできないし、彼らが頭に描いているトレンドに忠実にトヨタやホンダが製品化したとしても・・・まあ失敗作に終わるのがオチ。クルマの共通性とかトレンドとか語ることって実はとっても不毛なのかも。

 

 

ト◯タは業界の癌

イヴォークやCX-5が登場してくるちょっと前くらいに彼らがどんなレビューを書いていたか!?を思い出すだけでも笑ってしまう。結論を言ってしまえばこの10年あまりでカーメディアが主張してきた欧州車(ドイツ車)至上主義って空疎だったよなー。メルセデスが正しい、ポルシェが正しいなんてことはなく、自動車の設計ってなんだかんだで全方向的に自由。それなのになぜかドイツメーカーだけが群れる(ゴミを量産)。SUVは重くあるべきでもあるし、軽くあるべきでもあるし、ガソリンターボでもいいし、ディーゼルターボでもいい。傑作を生む力は開発者のクリエイティビティと情熱でしかない。

 

 

弱小が生き残る術

それからデザイン。ロバートメルビルと前田育男という2人のデザイナーを一気に有名にした。SUVはここまでカッコよくなれるのか!?ポルシェ・カイエンやBMW・X5も一定の進歩を見せたデザインだったけども、ランドローバーとマツダの志向したデザインをそのまま実現する力はドイツの高級ブランドの能力すら既に超えていたのだと思う。今ではWCOTYデザイン賞はジャガー=ランドローバーとマツダのためにある・・・。

 

 

終わりがきて気がつく

以前にこの前身のブログで、イヴォークとCX-5は新旧マツダシャシーの優越性を証明!!みたいなことを何度も書いたはずだが、そこではこの2台には共通性が多く・・・マツダシャシー、直4、トルコンATといったクルマのキャラを決定的にしてしまう要素である程度の相似形が見られ、といったレベルで議論が終わっていた。・・・がそれは大きな過ちだったと思う。

 

 

イヴォークとCX-5の対比

申し訳ないけど、改めてこの2台は全くの別物。地域経済を守る!!という激しい正義感に駆り立てられたこともあってか、それぞれの設計はあまりに独創的だ。新しい道を切り開いていった結果、それぞれに『別の星』のクルマになった。どっかのカーメディアが無責任に「軽量化」を肯定するならば、CX-5的な設計が正義になるのだけども、イヴォークにはその議論を無力化するだけの創造性がある。

 

 

SUVブームの原動力

蛇足だけども、イヴォークとCX-5が、メルセデスとBMWあるいはトヨタと日産のように、ほぼ同じ方向を見て開発をしていたならば、どちらも何の成果も示せないまま消えていった可能性が高い。イヴォークとCX-5は極めて近いスタートラインからお互いに全くの反対側への成長の結果、「しっとりとした走りができるSUV」と「車高からは想像できない操縦性のSUV」という評価がほぼ同時に生まれ、セダンからユーザーを次々を引き剥がした・・・。

 

 

危惧

ちょっと安易な判断かもしれないけども、2代目イヴォークが軽量化を実施し、2代目CX-5が初代ほど軽量化を意図しておらず、サイズはそのままで重量増になったことで両者は再び接近し始めている。ランドローバーもMAZDAも最大のヒットモデルゆえに少々守りに入っているのかもしれない。さらに48Vシステムまで共通化して制御プログラムまで似てきてしまったらさ・・・これはもうお互いのためにはならないかもしれない。

 

 

SUV四天王!!

そして初代イヴォーク、初代CX-5に続くクリエイティビティを現在発揮しつつあるのが初代ステルヴィオかもしれない。アルファロメオは「峠を攻めるSUV」なんてものを本気で作ってしまった。CX-5、イヴォークに劣らないクリエイティビティを感じる!!このクルマに今年の日本COTY獲らせてみてはどーですか!? ポルシェ・マカンの初期のイメージはサーキットでとても早いSUVだったと思う。しかしシビックtypeRは996GT3と同等の速さとか言われてますけども、ポルシェにはその領域まで(アウディシャシーの)マカンを磨き上げる存念はあるのだろうか!? 言葉は悪いけど、SUVにも「本物」と「ニセモノ」があるんだなー・・・「CX-5」「イヴォーク」「ステルヴィオ」「マカン」次に続くのは!?

 

 「パナメーラ と CX-3」

 

 

 

 

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